現大統領のベニグノ・アキノ氏[通称:ノイノイ(Noynoy)]の任期も2016年までと迫ってきました。今回はベニグノ・アキノ大統領は親日派なのかについて考えてみたいと思います。
その前に、アキノ大統領の生い立ちを少しだけ見ていきたいと思います。
アキノ大統領のご両親について
現ベニグノ・アキノ大統領の母は言わずと知れたコラソン・アキノ元大統領です。そして父はベニグノ・アキノ・ジュニア元上院議員[通称:ニノイ(Ninoy)]。
コラソン・アキノ大統領が出馬するきっかけとなった、ノイノイのお父さん、ベニグノ・アキノ・ジュニア元上院議員の暗殺事件は非常に有名です。話すと長くなるのであまり詳しくは書きませんが、フィリピンの政治は非常に血なまぐさいんですよね。
実はベニグノ・アキノ大統領(ノイノイ)自身も、1987年のクーデター未遂事件で被弾しています。フィリピンで政治家になるのはものすごい勇気だと感じます。
ちなみに妹はテレビ司会者で女優でもあるクリス・アキノ女史です。
アキノ大統領の生い立ちと経歴
生年月日は1960年2月8日なので、まだまだ若いですよね。当選は2010年なのでちょうど50歳の時から大統領をやっていることになります。
出身はルソン島の中部、マニラの北部にあたるタルラック州。そのタルラック州から1998年に出馬し、下院議員となりました。その後、2007年に上院議員に当選し、2010年、第15代フィリピン共和国大統領となったわけです。
出身校は私学の名門アテネオ・デ・マニラ大学。専攻は経済学。
アキノ大統領と日本の関係
それではアキノ大統領は親日派なのかについて考察していきたいと思います。
結論から言うと、明確に現アキノ大統領が親日派なのかどうかについては資料がありませんでした。一方で、現ベニグノ・アキノ大統領の母で、元フィリピン大統領であるコラソン・アキノ氏は中華系のフィリピンの財閥で有名なコファンコの娘ということです。
とは言っても、マニラーマロロス(ブラカン州)ークラーク(パンパンガ州)に中国主導で敷設されるはずだった高速鉄道もストップになりましたし、それほど中国とは政治的には深い関係ではないでしょうか?
逆に、現在日本の調査でマニラーマロロス間の鉄道調査が入っています。詳しくは以前に書いた『フィリピンの高速鉄道も日本連合が受注して欲しい!』を参考にしてください。
なお、現ベニグノ・アキノ大統領の父であるベニグノ・アキノ・ジュニア(ニノイ)元上院議員は元東京都知事で作家の石原慎太郎氏と深い親交があったようです。
妹であるクリス・アキノさんはハッキリ親日派と明言していて、日本食についても大好きだというくらいなので、ご家族を含めて少なくとも日本に悪い印象はお持ちでないようですね。
ぜひ、フィリピンフリークの私としてはベニグノ・アキノ現大統領には、今後とも、日本と良好なお付き合いをしていただききたいなと思います。