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もし将来的にフィリピンが正式に高速鉄道の建設を計画し

国際入札や提案を募集することになったならば、

日本の鉄道企業連合はどのようなマインドで臨むべきなのか?

 

本当に僭越でおせっかいながら、前回から私が思う

「日本側が持つべき3つのマインドセット」について

お話させて頂いております。

 

(1)先にインフラを整えることのメリットを提案

2)日本ブランドのイメージを獲得(←ココ)

(3)フィリピンとの親密ぶりを徹底的に演出

 

今回は、「日本ブランドのイメージを獲得」

についてお伝えします。

 

この記事を書くきっかけについてはこちらを参考にしてください。

→ 『フィリピンの高速鉄道も日本連合が受注して欲しい!

 

韓国製品が人気って、そんな次元じゃない!

「いま東南アジアでは韓国製品が席巻してるんだよね」

 

ちょっと東南アジアを旅したり、現地に知り合いがいる人

ならば、よく聞く話だと思います。

 

実際にその通りで、スマホひとつとっても、iPhoneが一番人気

なのは用意に想像がつくかもしれませんが、かといって

iPhoneに手の届かない層の人達は日本製のスマホを買おう

とはしません。

 

はい、韓国製のSamsung(サムスン)の製品を手に取ろうと

するのが一般的のようです。

 

また、ある程度の町にはハングル文字が溢れ、実際に

韓国料理店も多いです。

 

もちろん金額的にも製品的にも現地の人の需要にあっている

からこその人気なのでしょうが、

韓国製品が例えばフィリピン市場を席巻している理由は

果たしてそれだけなのでしょうか?

 

私は単に機能的なものや金額的なことだけで、日本製品が

遅れをとっているわけではないと思います。

 

これもよく言われていることではありますが、

いわゆる【イメージ戦略】ですよね。

 

こちらの動画をご覧ください。

 

韓国のあるアーティストの動画なんですが、

なんと19億回も再生されています!

 

この動画を私が初めて知ったのは、2012年9月に渡比した時

なんですが、当時はフィリピンのどこに行っても、

この音楽や動画が流れてましたからね。

 

でもちょっと待って下さい!

 

事態は更に深刻なんです・・・

 

驚愕!韓国のイメージ戦略はここまできた

2012年9月にフィリピンで親しくして頂いている家庭に

おじゃました時には、そこでも上記の動画は観られていました。

 

まあ、その程度だと
「やっぱり韓国は良いコンテンツ流してるんだな~」
くらいにしか感じないわけですが、

翌年2013年4月に渡航した時には、それは焦りに変わりました。

 

私がマロロスを訪れる時、いつも滞在する家庭には

当時2歳の赤ちゃんがいます。

 

その時も、まだ若い21歳のお母さんと一緒にYouTubeで

幼児向けの動画を見ていたんです。

 

何見てるんだろうと思ってパソコンのモニターをのぞくと・・・

 

なんとそこには韓国人が作ったと思われるコンテンツ

流れてました(汗)

 

ノリノリの音楽はいいとして、ところどころでハングル文字の

テロップが踊ってるのです。

 

つまり韓国側は幼児の頃から韓国びいきにさせる戦略を練って

マーケティングを仕掛けているわけですよ。

 

そう考えた時、日本人としてかなりの危機感を覚えましたね。

 

イメージ戦略でフィリピン国民を惹きつける

私たちも幼少時から少なからず「洗脳」に近い仕掛けを

受けてきたと思うんです。

 

政治的な話はできるだけ控えますが、例えば

「アメリカはいいイメージ」「ロシアは危険なイメージ」

とかですよね。

 

このような仕掛けというのは、個人的にはあまり好みませんが、

ライバルがやっている以上、同等のことを行うか、もしくは

さらにいいアイデアを出すかのどちらかが必要だと思うんです。

 

いずれにしても「日本ブランド」というものが、現地で

どのように認識されているのかをもっと調査し、

 

場合によっては、私のようにマーケティングをかじっている

人間を利用して現地の声を調査させることも必要では

ないかと感じるわけです(笑)

 

とまあ、以上のことは日本全体のイメージ戦略について

ですが、高速鉄道などのインフラなんかは日本ブランドを

アピールする絶好の機会だと思うんですよね。

 

なので「高速鉄道建設」なんていう国家プロジェクト

に関しては、

 

例えば、期待利益よりも少し低めに受注する。

 

その代わりにフィリピン側に日本ブランドのPRを

支援してもらうなんていうネゴシエーションをしても

いいのかなと思うのは私だけでしょうか?

 

都合のいいことに、すでに日本にはフィリピンで

鉄道の敷設実績があります。

 

これを機に「鉄道なら日本!」っていうブランドイメージを

定着させたいところです。

 

フィリピンで定着すれば、今後各ASEAN諸国や、南米

アフリカで同じような案件が出てきた時にも

よい実績作りになると思いますよね。

 

実際に、現在唯一の台湾新幹線は、今のところ

よい実績となっているわけですから。。。

 

大局的に考えた国家戦略を期待します!

 

なんて、こんな大層なこと書いていいんでしょうか(汗)

 

でも、そんなんで懲りるような私ではありません!!

 

次回は、<フィリピンとの親密ぶりを徹底的に演出>に

ついて提案させていただきます。