ASEANの主要国である
タイの概略について調べています。
前回までの記事はこちらです。
→ 『タイがどんな国かを調べてみた』
→ 『正念場のタイ経済?』
最終回は<タイの今後の展望>に
ついてお伝えいたします。
タイの現在の魅力のまとめ
タイの現在の一番の魅力はなんといっても
消費市場ではないでしょうか?
一人当たりのGDPは5,000ドルを超え、
モータリゼーションはすでに
始まっています。
中でも首都バンコクは周辺部まで
合わせれば、1,000万人ほどの人口を
擁した大都市です。
また地域別でみた世帯月収も
約32,000バーツ(1,100ドル)と
突出しています。
※出典:タイ統計局「家計社会経済統計」
それでは実際にはどのようなジャンルが
有望なのでしょうか?
すでに日本企業が進出している例
ココ最近進出している例というのは
やはりタイの消費市場としての魅力を
狙った小売・サービス業が多いようです。
ここでは一般消費者向けのサービスと
上位向けのサービスに分けて
具体的に見て行きましょう。
一般消費者向け
小売りと、外食産業にわかれますね。
小売業では、ユニクロ、伊勢丹、イオン
ファミリーマート等
外食産業では、大戸屋、ワタミ、大戸屋
すき家、CoCo壱番屋等
上位向け
上位向けサービスは、日本では普通に
なっているサービスでも、タイで
展開すると、ちょっと気の利いたもの
になるという視点です。
たとえば、学習塾では、公文式、学研
などが主に現地の小学生向けに
サービスを展開しています。
クリーニングチェーン店の喜久屋も
進出しました。
今後も成熟に向かうタイの市場目指して
日本企業が進出していくでしょう!
私はタイを訪問した経験がないのですが、
見聞からするに個人でもまだチャンスは
ありそうですね。
今後に関してネガティブな部分
そんな消費好調のタイではありますが、
ネガティブな部分がないではありません。
それは、やはり労働人口が減少傾向に
あるということです。
前回もお伝えしましたが、タイの
労働人口は2018年から減少に向かう
というデータが出ています。
かつての日本が少子化に向かった時に
そうであったように、なんとなく
少子化に向かうと社会の閉塞感が
蔓延してくるものです。
「微笑みの国」と呼ばれるタイが
日本と同じ状況になるかは
わかりませんが、
一応ネガティブな部分があるという
ことだけは頭に入れておきたいところです。
あとは政情不安ですね。
農業が大切な産業であることは
間違いないのですが、経済活動として
考えた場合に、
行き過ぎた保護策は経済の構造自体を
歪める可能性があります。
なんだか最後は暗い話でしたが、
まだまだチャンスはあるでしょう。
タイの今後の経済成長率は、
今までのような高成長とは
ならないかもしれません。
とはいえ消費市場として面白い時期が
今後も続くと思います。