『熟年初心者のためのアメージング・タイランド講座』by アメジ朗さんより
ASEAN主要6カ国で、もしフィリピン以外で
進出するとしたら、ベトナムかインドネシア
だと思います。
ということで、以前上記の2カ国について
少し調べてみました。
そのまとめ記事がこちらです。
ベトナム→ 『ベトナム経済の今後の展望は?』
インドネシア→ 『インドネシアで今後有望な産業とは?』
高度経済成長のダイナミズムを味わうには
個人的にはフィリピンを含めた上記の
3カ国かと思うわけですが、
今ひとつ忘れてはいけない国が
あると思います。
それがタイです。
だいぶ成長してきたようですが、
なんだかんだ行って、これからも
急成長してきそうですからね!
そこでタイについて少し調べてみることに
しました。
これから何回かに分けて
お伝えしてまいります。
教科書はこちらです。
初回の今回は、タイの概要です。
※特に断りのない限り2012年のデータを
用いています。
意外に大きかったタイの面積
タイの特徴は、ASEANの中では
「中の上くらい」っていうことでしょうか。
これは実際に、人口、経済力等
どれをとっても中の上くらいな感じですね。
タイの人口
人口は6,446万人です。
少なくは無いですが、多い方でも
ありませんね。
面積
面積が意外に広くて51.3平方メートルです。
と、言ってもわかりづらいですかね。
日本の約1.4倍の面積になります。
形としては基本的には東西南北
それほど扁平は無いのですが、
マレー半島の方向にだけ南北に
細長く伸びています。
ここはタイにとっては有利ですよね。
タイの経済
タイは最近では工業国のイメージが
ありますが、農業もまだ盛んで
バランスのとれた貿易国といえるでしょう。
経済規模
タイの経済規模は名目GDPで
3,660億ドルです。
また一人当たりGDPは5,678ドルで、
3,000ドルがバロメーターと言われる
モータリゼーションの始まりの分岐点を
とうに超えています。
この部分だけ比較しても
・フィリピンが約2,610ドル
・ベトナムが約1,760ドル
・インドネシアが約3,550ドル
ですから一歩先を行ってます。
産業構成と輸出品目
次に、順調に推移した産業構成と
主要な輸出品目について概観していきます。
産業構成(2011年)
第1次産業→11.4%
第2次産業→38.2%
第3次産業→50,3%
非常にバランスがとれていると思います。
かつての農業国から1985年のプラザ合意を
きっかけに日本企業が海外に生産拠点を
移していった頃からは、本格的に
工業化が進みました。
では実際に、現在どのようなものが
輸出されているのでしょうか?
輸出品目
輸出品目としては全体の17.8%を
占めている農水産物・加工品については
具体的な品目を調べました。
コメ、エビ、鶏肉、パイナップル等の果物
が主要な輸出品目です。
その他の品目では、電子機器14.0%、
車両12.5%、電化製品9.9%となっています。
宗教と民族
最後にタイの宗教と民族について
お伝えいたします。
宗教
タイの宗教は95%が仏教です。
仏教は仏教でも日本の仏教とは違い
上座部仏教と呼ばれるもので戒律が
厳しいことで有名です。
他にイスラム教徒が4%います。
民族
民族はタイ族が75%、華人14%で
両方を合わせて約9割になります。
あとタイの大きな特徴は、
非常に王室を敬う姿勢があるということ
だと思います。
平日の朝8時と夕方6時に全国一斉に
国王傘下が分間流されて、国民は立ち止まり
国王への敬意を表すとのことです。
このように宗教に対する姿勢なども
東南アジア諸国に入るとなんとなく
懐かしさを感じるんですよね。
フィリピンはキリスト教が主ですが。