「負けず嫌いの二男」さんより
ASEAN主要6か国のインドネシアについて
概略を調べています。
前回までの記事はこちら
→ 『インドネシアは民主主義国家だった』
最後の今回は
<インドネシアの今後の展望>について
お伝えしてまいります。
インドネシアの消費エンジンは耐久消費財
インドネシアを消費国と考えた時に
今後有望な産業を占ってみたいと思います。
結論から言えば耐久消費財と
宿泊・外食・教育等のサービス業です。
まあ、結局はどんな産業にでも
チャンスはあることになって
しまいますね(汗)
それというのも、前回までの記事で
お伝えしたとおりインドネシアの人口は
ASEAN諸国最大の2.5億人。
しかも就業人口も2030年までは
増加傾向にあります。
なので日本の高度成長の
黎明期を見ているようなんですね。
それでもあえてどんな産業が有望かを
次の項でお伝えしていきます。
特に有望なのは自動車産業
インドネシアでビジネスをするにあたり
直近で特に有望なのは自動車産業です。
何回かお伝えしている通り
インドネシアの2012年の一人当たりGDPは
3,600ドルになり、
3,000ドルを超えたあたりから
急速に自動車普及率が高まると言われる
いわゆるモータリゼーションのラインを
上回りました。
2012年の新車販売台数は初めて
100万台を突破いたしましたが
まだまだ世帯普及率は10%以下です。
しかも現在、日本車のシャアは約95%と
ありえない数字となっています(笑)
今後もしばらくは、この好調ぶりを
発揮していくでしょうし、
個人的予想では、タイなどの工場から
インドネシア国内での生産にどんどん
切り替わっていくのではと思います。
消費地で生産するのが
一番効率がいいですからね。
一方で注意点もあります。
懸念材料となっている、いびつな歳出の
筆頭である「燃料補助金」を2013年に
削減されたため、ガソリン価格が4割程度
値上されているようです。
また同じく2013年に入りインフレ率が
高まったため政策金利が引き上げられました。
それを受けて、オートローンの金利も
引き上げられることが予想されるため、
影響は避けられなさそうな展開です。
インドネシアでの自動車販売は
ほとんどがオートローンを利用した
ものとなっているようですので。。。
そして最後の注意点は渋滞です。
これに関してはすでに自動車が普及している
ジャカルタ周辺に関しての懸念ですが、
朝夕の渋滞の慢性化により、
様々な規制が強化されているとのこと。
このあたりの情報には敏感になって
対応しておくことが必要でしょう。
一見、私達のように、個人での進出には
関係無いようにも思えますが、
そんなことはありません。
国や都市の性質を知っておくことは
局面を鳥瞰的に眺めるとき、
市民の習性などもわかってくると
思うのです。
それにより、スパイスの効いた
サービスが個人でも展開できるのでは
と思いますので、業種にかかわらず
私達の進出する地域の情報には
耳を傾けていくように心がけましょう!
サービス業全般
フィリピンにおけるマニラの消費意欲の
高まりと同じく、大都市のジャカルタでも
消費意欲が活発化しているようです。
その状況を日本のサービス業も
指を加えてみているわけでは
ありませんよね。
例えば、外食産業、小売業、教育産業などの
進出が目覚ましいようです。
以下に業種ごとの代表的な進出企業を
載せておきます。
外食
ペッパーランチ、吉野家、大戸屋、
モスバーガー
小売業
イオン、ファミリーマート、ローソン
セブンイレブン、ユニクロ
教育
公文、学研、ヤマハミュージック
このあたりの面々を見ても
フィリピンやベトナムと似ていますね(笑)
やっぱり東南アジアは熱い!!!
個人でも十分にチャンスは
あると思いますよ。