前回は、
▼ASEAN各国の一人当たりGDP
▼ASEAN各国の人口
この二つの要素から、ASEANに進出するに
あたり有望な国を選出しました。
前回の記事はこちらから
→ https://phma.jp/archives/446
最後は、フィリピン、インドネシア、
ベトナム、タイの4ヵ国が残りましたよね。
繰り返しますが、フィリピンは形式的にです。
私自身は、迷わずフィリピンで
起業をする方向ですので(笑)
話を戻しますが、今回は
残り一つの検討事項
▼ASEAN主要6か国の対日感情
についてお伝えいたします。
参考にした資料は外務省の
『ASEAN6か国における対日調査』です。
ASEAN主要6か国というのは
誰が決めたのかは定かではないのですが、
シンガポール、マレーシア、タイ、
インドネシア、フィリピン、ベトナムの
6か国です。
結論から言えば、ASEAN主要6か国で
日本に対して否定的なイメージを
持っている国はないですね。
その点では、いいなと思います。
その中でも私が注目した調査が
ありましたので少し考えてみたいと
思います。
ASEANの重要なパートナーは日本、それとも中国?
この質問に対する数値を、既出の
『ASEAN6か国における対日調査』を参考に
私がまとめたのが次の表です。
アンケートの問いは、
「ASEAN諸国にとって、今後重要なパートナーは
次の国のうちどの国ですか(1つ選択、単位%)
日本 |
中国 |
アメリカ |
|
フィリピン |
33 |
15 |
26 |
ベトナム |
32 |
22 |
23 |
インドネシア |
29 |
19 |
19 |
タイ |
19 |
57 |
6 |
マレーシア |
19 |
40 |
3 |
シンガポール |
4 |
48 |
3 |
これを見ると、アメリカ一国が重要な
パートナーだという国は、
もはやいないことがわかります。
問題は、中国が重要なパートナーと
考えるか、日本が重要かなんですが・・
結果は真っ二つに別れましたね。
ご覧頂いて分かるように、
シンガポール、マレーシア、タイは
かなりの割合で、中国が重要だと
しています。
特にタイは日本が重要だと思ってくれて
いるとばかり感じてましたが、
中国の方が重要と考えている人が
過半数にのぼっています。
これは意外でしたね。。。
一方で、上記の3か国ほどの極端さは
ないものの、
フィリピン、ベトナム、インドネシアの
3カ国は日本が一番重要と考えてくれて
いる人が一番多いようです。
特に、僅差ではありますが、
フィリピンは中国に対する評価が
あまりよくないですよね。
大財閥系は軒並み中華系が
多いのにこれはこれで意外ですね。
フィリピンとベトナムは中国と
南シナ海での領土問題を抱えていますので、
その辺の影響もあるのかと思います。
前回と今回の検討事項をまとめると
一応私の中では、ASEANで有望な国としては
フィリピン、ベトナム、インドネシアの
3カ国という結果になりました。
とはいえですね、まずはASEANのどこかに
進出すれば、体力さえつけば、
その他のASEAN諸国に進出するのは
それほどハードルは高くないと思います。
まあ、個人でやっていたら、
なかなか複数の国に進出する
余力はないとは思いますが・・・
参考にしていただければ幸いです!