ASEANについて再度お話したいと思います。
本当に魅力的なんですって!
ASEANの細かいことについては
以前の記事を参考にしてください。
→ 「なぜ日本企業は中国からASEANに軸足を移したのか?」
今回は、ASEANの産業構造について
調べてみました。
教科書はこちら
ASEANの産業構造は?
ASEANの産業構造から解説していきます。
産業構造は、何度となく記事にしていますが、
第1次~第3次産業の区分けのことです。
ASEAN10ヵ国の中で一番特殊なのは
ブルネイです。
石油・天然ガスの産業に大きく
依存しています。
次に、カンボジア、ラオス、ミャンマーは
まだ第1次産業である農業がGDPの3割を
占めています。
また、マレーシア、タイ、インドネシア、
タイに関しては、順調に第2次産業に
シフトしています。
残るは、フィリピンとシンガポールですが、
フィリピンに関しては、何度かお伝えして
いる通り第2次産業を飛ばして
第3次産業が伸びてきています。
シンガポールはもともと所得水準が高いため
第2次産業を基幹産業にするのは
国として非効率な部分があります。
同じように第2次産業が伸びている国でも
第2次産業の一人当たりGDPが高い国と
そうでない国があります。
その差はいったいどこから来るのでしょうか?
ASEAN各国の投資環境の違いがもたらしたもの
第2次産業の一人当たりGDPが
延びているかどうかは、
各国の投資環境によります。
投資環境には大きく分けて
「ビジネス環境」と「インフラ環境」の
2種類があります。
ビジネス環境
法整備や税制などのソフト面です。
シンガポール(1位)、マレーシア(12位)、
タイ(18位)が、日本(24位)よりも
上回っています。
ベトナム(99位)、インドネシア(128位)
フィリピン(138位)と低く、中国(91位)も
下回っています。
※順位は世界銀行”Doing Business”より
インフラ環境
文字通り、道路・交通や電力などの
ハード面の環境です。
ここも中国(4.3点)を境にすると
シンガポール(6.4点)、マレーシア(5.5点)
タイ(4.5点)と中国よりも上位ですね。
一方、インドネシア(4.0点)、
フィリピン(3.7点)、ベトナム(3.4点)
となって、やはり中国を下回っています。
※点数は世界経済フォーラムの”Global Competitiveness Report”より
直接投資が少ない、フィリピン、ベトナム
インドネシアは、いずれも中国を
下回ってるんですね。
なので、今後の上記の3カ国については
いかにしてビジネス環境の透明性と
インフラ整備ができるかにかかっていると
言えるのではないでしょうか?
逆に、ASEANが一つになれば、
富めない国の国民は不満が貯まるでしょうから
そこで重要になるのが言論統制を
されている国かどうかなんです。
フィリピンは、facebookなどのメディア
利用に関してはかなり自由に思いますので、
これからよくなることを期待したいです!