【オープン間近のユニクロ SM Clark(クラーク)】
一般的に、
一人あたりのGDPが3,000ドルを
超えるあたりから何かが起きると
言われています。
何かが起きるって、それでは
アバウトすぎますよね(笑)
はい、モータリゼーションが起こる
と言われているらしいです。
モータリゼーションというのは、
簡単に言うと、いわゆる「自家用車」が
生活に溶け込んでいく様のこと。
一般家庭に1台は車があるという
イメージでしょうか。
で、2013年のフィリピンにおける
一人当たりGDPが2,792ドルになったようです。
(出所:IMFのよる推計値)
2012年のそれが2,611ドルなので
この1年はあまり伸びてはいませんね。
(とはいえ1割増です)
しかし3年前の2010年には、
2,155ドルですから、
それを考えると急速な伸びですよね。
なので向こう3年のうちには、
フィリピン人の一人当たりGDPは
きっと3,000ドルに達するでしょう。
なんで今回こんなことを書くのか?
写真の整理をしていて、
あることを思い出したからです。
それが冒頭の写真です。
ユニクロがフィリピン内にすでに11店舗
昨年(2013年)秋、
パンパンガ州のクラークという町の
SM Clarkというショッピングモールに
行ったときのこと。
ちょうどユニクロがオープン直前
だったんです。
で、気になって、今ユニクロのサイトに
見に行ってみたら・・・
どうやらすでにフィリピン国内で
11店舗になっているらしいですよ。
フィリピンのユニクロを運営する
ファーストリテイリング・フィリピンの
設立が2012年1月30日ですから、
わずか2年で11店舗も出店したことに
なります。(1店舗目は2012年6月の出店)
さすが大手の機動力です(汗)
ただ、
個人的に柳井会長兼社長は好きですが、
今回は特別ユニクロの話がしたいわけでは
ありません。
ユニクロの他にも、
コンビニのファミリーマートや
居酒屋チェーンの和民など、
外食や消費産業の進出が目立つんですね。
それこそが、フィリピン人一人当たりの
GDPが間もなく3,000ドルに達することを
見越してのことなんでしょうね。
つまりモータリゼーションが起こるという
ことは消費社会の始まりだということです。
フィリピン進出の魅力は、単に労働力の
安さではなくて、フィリピン国民自らが
内需を拡大するところにもある
というわけです。
本当に益々“ワクワク”してきますよね~
ちなみになんですが、
日本のモータリゼーションのはじまりは
1964年の東京オリンピックの頃だった
ようです。
私は1972年の生まれなんですが、
その頃って、まさしく日本が上昇気流に
乗って行った頃なんですね!
もちろん国民性から言っても
フィリピンが日本と同じ道を歩む可能性は
極めて少ないとは思います。
とはいえ、確実に国土発展に向けた
ダイナミズムは味わえるのでは
ないでしょうか?
あ~、早くフィリピンに住みたい!
一人当たり3000ドルは地方都市であり、途上国では地域格差・学歴格差が大きいです。
首都マニラは2倍の6000ドル、マカティーにいたっては4倍の12000ドルぐらいです。
逆に農村・イスラム地域などは、半分の1500ドル(カンボジア並)です。
※日本だと東京都と沖縄県・青森県で2倍なので、4倍は大きいです。(港区は1000万、過疎の村は200万)
日本では列島改造計画(国土の均衡ある発展)で公共事業が多く、農産物の関税・補助金が恵まれています。
一人当たりのGDPは、ほぼ平均年収に比例します。
※厳密にいえば、平均年収(パート含む)=一人当たりのGDO*労働分配率/就業比率
途上国では会社員になれず、非正規・メイドやトゥクトゥク・サリサリ・トロトロ(低収入)をやる人が多い。
※つまり、一人当たりのGDPより最低賃金が高い。
日本がゼロ成長・フィリピンが年7%だと、10年で2倍・30年で8倍です。(欧米は3%)
物価の安さを、いつまで享受できるのか・・・
また途上国の農村では自給自足・物々交換・相互扶助があるので、実質GDPは高いです。
今井さん、こんにちは
非常にお詳しい情報をありがとうございます!
> 物価の安さを、いつまで享受できるのか・・・
移住するにいたってはここがかなり重要ですね。
物価のやすさを享受せずに生活するには
自分で事業を起こせばいいわけですが
外国人が個人で海外で事業をするのは
かなり難しいのかなと考えています。
とはいえやってみないとわからないので
挑戦したいです。