フィリピンにおけるビジネス拠点として
有名な5地域を順にご紹介しております。
取り上げる地域は以下の5地域です。
(1)メトロマニラ首都圏
(2)カラバルソン地域
(3)中部ルソン地域
(4)セブおよびビサヤ地域
(5)ミンダナオ島(←今回はココ)
シリーズ最終回は
【ミンダナオ島】についてお伝えします!
このミンダナオ島に関しては
私は訪問したことがありませんので、
臨場感をもってお伝えすることが
できなくて申し訳ないです。
なんとしても今年中(2014年中)には
一度訪問したいと思っています。
ミンダナオ島はフルーツ天国
実際に訪れたことはないんですが、
実は一度本気で行こうと思ったことは
あります。
マニラから国内線の往復航空券まで
取ったのですが、ある事情があって
その時は訪問を断念しました。
ということで、WEBサイトや
ガイドブックなどで結構本気で
調べたんですね。
その中で記憶に残っているのは、
【タクシーがメーター通りに走る】
ってこと(笑)
まあミンダナオ島の最大都市である
ダバオ市での話なんですがね。
日本人のあなたからすれば、
「いやいや、タクシーがメーター通り
走るって、そんなの当たり前でしょ」
って思うかもしれません。
でもマニラでタクシーに乗った経験の
ある人ならば、
すぐに“ピン”ときますよね!?
そもそも、フィリピンで、
いわゆる「流しのタクシー」が走ってる
地域というのは非常に限られていますが、
日本人がタクシーに乗るときには、
常に交渉が必要だと思っているほうが
無難です。
ミンダナオに行こうと思った時は、
すでに何度かマニラのタクシーを
経験していましたので、
そのダバオのタクシーの話を聞いて
「素晴らしい!」と感動してしまった
のです(笑)
随分とタクシーの話で
引っ張ってしまいましたが、
私の中ではミンダナオは
非常にいい印象です。
いい印象を抱いているのは
もちろんタクシーだけではありません。
ミンダナオはフルーツが
おいしいということについても
私に非常にいい印象を与えています。
2013年度の台風30号(ハイエン)は
まだ記憶に新しいですが、
フィリピンは台風銀座として
非常に有名ですよね。
ところが、このミンダナオ諸島に関しては
北緯5~10度ほどの位置にあり、
台風被害から免れる場合が多いんです。
特にミンダナオ島の南部に位置する
ダバオは北側の山脈に守られている
形になっています。
このような温暖な気候に恵まれて
フルーツもおいしいわけですが、
それはミンダナオの産業にも
直接生かされています。
ゆえにデルモンテやドールといった
世界的に有名なフルーツを扱う企業の
プランテーションが展開されているのです。
また熱帯で育ちやすいフルーツのみでなく
1千メートル級の高原も多いために、
日本で生産されるような野菜の
農産物も育つようです。
肥沃な土地なんですね。
その他の産業としてはは、
天然資源に恵まれている特徴を生かして
鉱山開発などが盛んです。
しかし、そんなミンダナオにも
一点だけ重大な何点があります。
それは・・・
民族争いが激しいことです。
どういうことかというと、
ミンダナオ以外のフィリピンは
圧倒的にキリスト教が多いのに対して、
ミンダナオには、割合的には
決して多くはないのですが、
イスラム教徒が存在します。
ミンダナオ島はフィリピン国民の
5%を占めるイスラム教徒「モロ人」の
拠点となっているんです。
この少数のイスラム教徒と
大多数のキリスト教徒の対立が
表面化しやすいのがミンダナオ島です。
ダバオなどはかなり安全と言っていいですが、
日本人が無暗に島のあちこちに
単独で移動するのは、現状控えた方が
よさそうです。
とはいえ、20時世紀初めには、
特にダバオには東南アジア最大の
日本人コミュニティが存在していたとのこと。
ぜひ日本人が仲介に立ち、
マニラ等の中央社会とミンダナオの
イスラム教勢力、または先住民との
対立が収まればいいですね。
規模としてはミンダナオ島だけ見ても、
北海道と同じ面積で人口が1,600万人と
北海道の約3倍。
中心都市のダバオだけでも150万人近い
人口がいますから、これからは
様々な問題を抱えつつも、
展開する企業は増えると予測します。
さて、
フィリピン進出におけるビジネス拠点
シリーズはいかがでしたか?
すでに工業団地等の展開されている
地域がある一方で、
まだまだ手つかずの地域も目白押しです。
対象となる産業によって、
進出する拠点を吟味しながら
展開していきましょう!