2012-09-20 07.33.50

【パンパンガ州にあるDMIAのターミナル】

 

今回は久しぶりにニュースからの話題です。

 

前回の記事で、私の最終的なゴールは

 

ブラカン(Bulacan)州

州都マロロス(Malolos)に、

日本人とフィリピン人の交流の場所を

創造することです」

 

とお伝えしましたが、

究極的な夢はブラカン州の

都市計画プランを作ることなんです。

 

今の段階では自分で言ってても

かなり笑えますけどね。

 

この都市計画というのは

紛れもなく土木工学科の科目。

 

建設業、しかも土木屋だった私には

“ビンビン”と来る単語なんですよね。

 

大学は機械工学科だったのですが(汗)

 

前置きが長くなりましたが、

 

【フィリピン+建設ネタ】

 

には反応しちゃうわけです。

 

そんな中、タイトルのような

ニュースが入ってまいりました。

 

なんでも、

韓国の仁川(インチョン)国際空港公社

 

「フィリピン国家空港開発

 マスタープラン事業者」

 

というものに最終選定されたということ

らしいのです。

 

記事元はこちら(中央日報日本語版)
記事概略を引用しておきます。

仁川(インチョン)国際空港公社は26日、フィリピン国家空港開発マスタープラン事業者に最終選定されたと明らかにした。島国で観光国家のフィリピンは、全国に計85カ所の空港があり、うち13カ所が国際空港。昨年、約6000万人の旅客が空港を利用した。これら空港全体の発展戦略と段階別開発計画を韓国が引き受けることになったのだ。事業期間は2015年6月までの18カ月で、事業費は計258万ドルだ。韓国が外国の個別空港を相手にコンサルティングをしたことはあったが、国家単位の計画全体を引き受けるのは今回が初めて。

 

実は日本も2010年には

 

『フィリピン国大首都圏空港

 政略調査プロジェクト』

 

というレポートを提出しています。

 

もっともこちらは18日間という

短期間のものです。

 

予備調査の調査のような感じでしょうか。

 

しかもタイトルからわかる通り、

「大首都圏」つまり、マニラークラーク間

限定の調査ですよね。

 

対する韓国が事業者選定された案件は、

2015年6月までの18か月間のもの。

 

調査案件にしてはかなり長い方ですよね。

 

それもそのはず、フィリピン全国85か所の

空港がすべて調査対象となり、さらには

空港の全体戦略を含んでいるのですから。

 

当然、コンサルが韓国に決まれば、

設計・施工も韓国企業が有利に

なるでしょうね。

 

高速道路や鉄道事業では日本が一歩リード?

ところが日本も空港以外の

高速道路や鉄道などのインフラには

かなり食い込んで行っていると

考えていいでしょう。

 

それというのも高速道路で言えば、

私が知っているだけでも

メトロマニラとパンパンガ州アンヘレスを

結ぶNLEX(北ルソン高速道路)

 

スービックとタルラックを結ぶ

SCTEX(スービックークラークータルラック

高速道路)の施工実績等があるからです。

 

また鉄道で言えばLRT、MRTなどの高架鉄道の

施工・運営実績のみならず、

 

2013年には

 

『マニラ首都圏ビジネス中心地区

 マストランジット建設事業準備調査』

 

の発注もされたからです。

 

さらには同じく2013年には、

私の知り合いの住むブラカン州マロロスを

当面の終着駅とする

 

『クラーク空港高速鉄道(通勤線区間)

 整備事業準備調査』

 

も正式に発注されたのです。

 

日本もまだまだ負けては

いられませんよね。

 

できればすべて日本企業に

受注してほしいところですが、

とにかく現在のフィリピンの状況を

みればインフラの整備が急務です。

 

ぜひインフラを整えて、

外資の直接投資を呼び込んで

発展していっていただきたいですね!